転職活動は、思いついた求人にいきなり応募するのではなく、「準備→求人探し→応募→面接→内定→退職→入社」の順番で進めると、現在地と次にやることを整理しやすくなります。
特に在職中に転職活動をする場合は、内定が出る前に退職を決めるのではなく、原則として「内定・条件確認→退職交渉→入社」という流れを意識することが重要です。
この記事では、初めて転職する人にも分かるように、転職活動の準備から入社までを9ステップに分けて解説します。
「何から始めればいいのか分からない」という人は、まず全体像を確認してから、自分が今いる段階まで戻って読み進めてください。
転職活動の流れを最初に確認しよう
転職活動は「準備→求人探し→応募→面接→内定→退職→入社」の順番
転職活動の基本的な流れは、次のとおりです。
- 転職活動を始める前に準備する
- 自己分析・キャリア整理を行う
- 求人を探す
- 履歴書・職務経歴書を準備する
- 応募・書類選考
- 面接を受ける
- 内定・労働条件を確認する
- 退職交渉・引き継ぎを行う
- 入社準備をする
大切なのは、この順番を絶対に崩してはいけないという意味ではなく、「何を確認してから次へ進むか」を意識することです。
たとえば、転職理由や希望条件が曖昧なまま求人を探すと、給与や仕事内容など目立つ条件だけで応募先を選びやすくなります。
一方で、最初に「なぜ転職したいのか」「転職後に何を実現したいのか」を整理しておけば、求人を比較するときの判断軸になります。
転職活動は、求人に応募することから始まるのではありません。
自分が何を変えたいのかを整理し、そのうえで求人を比較することから始まります。
転職活動全体の流れを一覧で確認
転職活動の全体像を一覧にすると、次のようになります。
| STEP | やること | 次へ進む判断 |
|---|---|---|
| 1 | 転職前の準備 | 転職理由や希望条件が整理できた |
| 2 | 自己分析・キャリア整理 | 経験・強み・今後の方向性が見えてきた |
| 3 | 求人探し | 条件に合う求人を比較できる |
| 4 | 履歴書・職務経歴書 | 応募できる書類が整った |
| 5 | 応募・書類選考 | 応募先を管理しながら選考を進められる |
| 6 | 面接 | 企業との相互理解を進める |
| 7 | 内定・条件確認 | 労働条件を確認し、入社するか判断できる |
| 8 | 退職・引き継ぎ | 現職との調整が完了する |
| 9 | 入社準備 | 必要書類や手続きを整える |
この表を使えば、「自分は今どこにいるのか」「次に何をすればいいのか」を確認できます。
たとえば、まだ転職理由が整理できていないなら、いきなり大量の求人へ応募する必要はありません。
反対に、すでに希望条件や職務経歴が整理できているなら、求人探しと書類作成を並行して進めてもよいでしょう。
転職活動では、ステップを機械的に一つずつ終わらせるより、「次の段階へ進むための材料がそろったか」を確認することが大切です。
在職中なら「内定→退職」の順番が基本
現在の会社で働きながら転職活動をする場合は、基本的に転職先の内定や労働条件を確認してから退職を進める方法が考えられます。
退職してから転職活動を始めると、転職活動に集中できる一方で、次の仕事が決まるまで収入が途切れる可能性があります。
そのため、生活費や転職活動の期間を考えたうえで、退職時期を判断する必要があります。
一方、在職中の転職活動には、仕事と転職活動を両立しなければならないという負担があります。
つまり、
- 在職中に転職活動をする
- 退職してから転職活動をする
のどちらが正解というわけではありません。
自分の貯蓄、転職活動に使える時間、現在の仕事の負担、転職市場での選択肢などを考えて決める必要があります。
ただし、在職中に転職活動をするのであれば、「転職先が決まってから退職する」という順番を基本に考えると、収入が途切れるリスクを抑えやすくなります。
STEP1|転職活動を始める前に準備する
転職活動の最初の段階では、求人を探すより先に「なぜ転職するのか」「何を変えたいのか」を整理します。
ここを曖昧にすると、転職活動の途中で応募先を選べなくなったり、面接で転職理由を説明しづらくなったりします。
転職理由を整理する
まずは、なぜ転職したいと思ったのかを言葉にしてみましょう。
たとえば、
- 年収を上げたい
- 勤務時間を変えたい
- 仕事内容を変えたい
- 将来性のある仕事に移りたい
- 人間関係を変えたい
- 通勤時間を短くしたい
- 今後のライフステージに合った働き方をしたい
などがあります。
ここで重要なのは、最初から面接で話すための「きれいな転職理由」を作ることではありません。
まずは自分自身に対して、できるだけ正直に整理してください。
たとえば「給料が低い」という理由なら、
なぜ給料を上げたいのか?
まで掘り下げます。
生活費を安定させたいのか、家族との生活を考えて収入を増やしたいのか、仕事内容に対して給与が見合っていないと感じているのかによって、転職先を選ぶ基準は変わります。
転職理由は、そのまま応募先を決める材料ではなく、転職で何を変えたいのかを考える出発点です。
一人で生活していたときは現在の収入でも大きな問題を感じていませんでしたが、家や子どものことを考えるようになると、「今のままではいけない」という思いが強くなりました。
そこで、いきなり求人へ応募するのではなく、Instagramなどで転職軸の考え方や自己PRの作り方、面接で弱みを強みに言い換える方法などを調べました。
情報を見るだけで終わらせず、「これは自分の場合ならどうなるか」と当てはめて整理する作業を繰り返しました。
この経験からも、転職活動の最初に必要なのは「応募先を探すこと」ではなく、「自分が何を変えたいのかを整理すること」だと考えています。
これまでのキャリアを振り返る
次に、これまでの仕事を振り返ります。
特別な実績がないと思っている人でも、仕事内容を細かく分解すると、応募先で活かせる経験が見つかることがあります。
たとえば、
- 担当していた仕事内容
- 使用していた機械やシステム
- 担当した顧客
- チームでの役割
- 改善した業務
- トラブルへの対応
- 後輩の指導
- 資格や研修
- 数字で示せる実績
などを書き出します。
「営業をしていた」「製造をしていた」といった職種名だけではなく、実際に何をして、どのような経験を積んだのかまで整理することがポイントです。
この作業は、後の職務経歴書や面接にもつながります。
転職で実現したいことを整理する
転職理由を整理したら、次に「転職によって何を実現したいのか」を考えます。
たとえば、
転職理由:収入面に不安がある
↓
実現したいこと:将来的に収入を上げられる仕事に移りたい
というように整理します。
また、
転職理由:残業が多い
↓
実現したいこと:仕事と家庭を両立できる働き方にしたい
という場合もあります。
ここで注意したいのは、「今の会社から逃げたい」という感情だけで転職先を決めないことです。
現在の会社で感じている不満を整理することは大切ですが、その不満が転職後に解決できるとは限りません。
「何が嫌なのか」に加えて、「転職後にどうなっていたいのか」まで考えましょう。
希望条件に優先順位をつける
転職先に求める条件は、最初から一つに絞る必要はありません。
むしろ、
- 年収
- 勤務地
- 通勤時間
- 仕事内容
- 残業
- 休日
- 福利厚生
- 転勤の有無
- 将来性
- キャリアアップ
- 職場環境
など、思いつくものを一度すべて書き出してみましょう。
そのうえで、
「絶対に譲れない条件」
「できれば満たしたい条件」
「なくても許容できる条件」
の3段階に分けます。
すべての条件を満たす求人を探すと、応募できる企業が極端に少なくなることがあります。
逆に、何も条件を決めずに探すと、求人票の給与や仕事内容など一部分だけを見て判断してしまう可能性があります。
条件に優先順位をつけることで、求人を比較するときの基準ができます。
転職活動に使える時間とスケジュールを決める
在職中なら、転職活動に使える時間も先に考えておきましょう。
たとえば、
- 平日の昼休みに求人を確認する
- 帰宅後に応募書類を作成する
- 土日に求人を比較する
- 面接は有給休暇を使える日に設定する
といった方法があります。
転職活動は、求人を探すだけではありません。
求人比較、書類作成、応募、面接対策、面接、企業との連絡など、複数の作業が発生します。
そのため、「転職活動を始める」と決めるだけでなく、「いつ、どの時間に進めるのか」まで決めておくと継続しやすくなります。
できるだけ有給休暇も転職活動に使うようにし、面接の日程を確保していました。
また、現職に転職活動を知られないよう、会社で転職の話をしたり、仕事への不満を口にしたりすることは避け、普段どおりに振る舞うことを意識しました。
在職中の転職活動では、転職活動そのものだけでなく、現在の仕事をどう維持するかもスケジュールに含めることが重要だと感じました。
STEP2|自己分析・キャリア整理を行う
STEP1で転職する理由や希望条件を整理したら、次は自分の経験を応募先に伝えられる形に整えていきます。
自己分析というと難しく感じるかもしれませんが、転職活動では「自分が何者なのか」を抽象的に考える必要はありません。
これまで何をしてきたか、何ができるか、何を今後やりたいかを整理する作業と考えると分かりやすくなります。
これまでの仕事内容と実績を整理する
まずは職歴を時系列で書き出します。
たとえば、
| 項目 | 整理する内容 |
|---|---|
| 仕事内容 | 担当していた業務 |
| 役割 | 自分が担当していた範囲 |
| 使用経験 | 機械・システム・ツールなど |
| 実績 | 数字や改善結果 |
| 工夫 | 自分なりに考えて行ったこと |
| 周囲との関係 | チーム・顧客・他部署との連携 |
「大きな成果がない」と感じる場合でも、日常的に行っていた工夫が実績になることがあります。
たとえば、ミスを減らすための確認方法を工夫した、作業時間を短縮した、後輩が仕事を覚えやすいように教え方を変えた、といった経験です。
自分の強み・経験・スキルを整理する
次に、仕事内容から「自分には何ができるのか」を整理します。
強みは、必ずしも「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」のような抽象的な言葉である必要はありません。
たとえば、
ミスを防ぐために作業前後の確認を徹底していた
という経験から、
正確性を重視して仕事を進められる
という強みを考えることもできます。
さらに、
その強みが応募先でどう役立つか
までつなげると、自己PRや面接で使いやすくなります。
- どんな仕事にやりがいを感じたか
- どんな仕事が嫌だったか
- どんなことをしてみたいか
などを整理しました。
その中で印象に残っているのが、慎重な性格についての面接です。
以前は機械を使う仕事をしていたこともあり、危険性が伴う仕事への応募では「自分は心配性で、石橋を叩いて渡るタイプだ」と素直に話しました。
すると面接では、危険が伴う仕事だからこそ、それくらい慎重なほうがいいという趣旨の反応をしてもらえました。
自分では弱みだと思っていた部分でも、仕事内容によっては評価されることがあります。
自己分析では、強みを無理に作るのではなく、自分の特徴がどのような仕事で価値になるのかを考えることが重要です。
今後のキャリアを考える
転職先を決めるときは、「今の条件が良いか」だけでなく、その仕事を続けた先についても考えます。
たとえば、
- 3年後にどんな仕事をしていたいか
- 身につけたいスキルは何か
- 年収をどうしていきたいか
- 管理職を目指したいか
- 専門性を高めたいか
- 働き方をどうしたいか
などです。
20代なら未経験分野への挑戦を重視する場合もありますし、30代以降ならこれまでの経験を活かして条件や役割を変えるという選択肢もあります。
重要なのは、年齢だけで決めることではありません。
「今回の転職が、その後のキャリアにどうつながるのか」を考えておくことです。
転職理由と応募先に求める条件をつなげる
ここまで整理したら、
転職理由 → 実現したいこと → 求める条件 → 活かせる経験
を一本の線につなげてみましょう。
たとえば、
家族との時間を増やしたい
↓
残業を減らしたい
↓
勤務時間や残業時間を重視する
↓
現職で身につけた経験を活かして、無理なく働ける企業を探す
という形です。
このつながりができると、求人選びだけでなく面接での説明も一貫しやすくなります。
転職活動では、履歴書や面接で「自分をよく見せる」ことだけを考えるより、自分の転職理由と応募先との接点を整理することが重要です。
STEP3|求人を探す
自己分析とキャリア整理ができたら、求人を探します。
ここでは、一つのサービスだけに限定する必要はありません。
複数の方法を使いながら、自分に合う求人を比較していきましょう。
転職サイトで求人を探す
転職サイトは、自分で求人を検索して応募する方法です。
勤務地、職種、年収、働き方などの条件を設定して、多くの求人を比較できます。
メリットは、自分のペースで求人を探せることです。
一方で、求人の検索から応募、企業との連絡、選考管理まで自分で行う必要があります。
そのため、転職サイトを使う場合は、応募企業と選考状況を自分で管理する仕組みを作っておくとよいでしょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントでは、求人紹介や応募書類の相談、企業との日程調整などをサポートしてもらえる場合があります。
特に初めて転職する人にとっては、転職活動の進め方そのものを相談できることがメリットです。
一方で、紹介される求人が自分の希望と合うとは限りません。
そのため、「エージェントから紹介されたから応募する」のではなく、自分の転職軸と求人内容を照らし合わせて判断することが大切です。
企業の採用ページなどから探す
企業の採用ページを直接確認する方法もあります。
興味のある企業が決まっている場合は、転職サイトだけでなく、企業自身が公開している採用情報も確認してみましょう。
企業によっては、転職サイトには掲載していない求人を自社サイトで募集している場合があります。
また、企業の事業内容や採用方針などを知るきっかけにもなります。
求人票で確認するポイント
求人票を見るときは、給与だけで判断しないようにしましょう。
少なくとも次の項目を確認します。
- 仕事内容
- 給与
- 勤務地
- 勤務時間
- 休日・休暇
- 残業
- 雇用形態
- 試用期間
- 転勤の有無
- 福利厚生
- 必要な経験・資格
- 業務や勤務地の変更範囲
特に、2024年4月からは求人募集時に明示すべき労働条件が追加され、従事すべき業務の変更の範囲、就業場所の変更の範囲、有期労働契約を更新する場合の基準などについても確認できるようになっています。
求人票は企業選びの入口です。
「条件が良さそうだから応募する」のではなく、自分の希望条件と求人の内容を一つずつ照らし合わせるようにしましょう。
応募する求人を比較する
気になる求人が複数見つかったら、一覧表にして比較すると判断しやすくなります。
たとえば、次のような項目を作ります。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 年収 | ○ | ◎ | △ |
| 勤務地 | ◎ | ○ | ○ |
| 仕事内容 | ○ | ◎ | △ |
| 残業 | ○ | △ | ◎ |
| 将来性 | ○ | ◎ | ○ |
| 転職軸との一致 | ◎ | ○ | △ |
数字や記号だけで判断するのではなく、なぜその評価をつけたのかまでメモしておくと、応募先を決めやすくなります。
筆者は転職エージェントのほか、エージェントを介さず自分で求人を探す転職サイト、ハローワーク、職業訓練所内の転職支援室なども利用しました。
求人を比較するときは、自分が重視する軸を基準にしました。
一方で、ハローワークや職業訓練所内の転職支援では、求人票だけでは具体的な仕事内容をイメージしづらいこともありました。
また、給与水準だけでなく、即戦力を求めている求人も多く、自分の技量と合わずに書類選考で不採用になることもありました。
この経験からも、求人票に書かれている条件だけで「自分に合っている」と判断せず、自分の経験やスキルまで含めて比較することが大切だと考えています。
STEP4|履歴書・職務経歴書を準備する
求人を比較して応募先の方向性が見えてきたら、履歴書と職務経歴書を準備します。
ここで大切なのは、書類を完成させてから求人を探すのではなく、求人を見ながら書類を調整することです。
同じ経験でも、応募先によって評価されるポイントは変わります。
履歴書を作成する
履歴書は、氏名や住所、学歴・職歴、資格、志望動機など、基本的な経歴を伝える書類です。
企業から指定された様式がある場合は、それに従います。
作成するときは、誤字脱字だけでなく、次の点も確認しましょう。
- 学歴・職歴の年月に間違いがないか
- 資格名を正式名称で記載しているか
- 連絡先に間違いがないか
- 志望動機が応募先と合っているか
- 記載内容に職務経歴書との矛盾がないか
特に複数社へ応募する場合は、企業名や仕事内容を取り違えないよう注意が必要です。
職務経歴書を作成する
職務経歴書では、これまでどのような仕事をしてきたのか、どのような経験・スキルがあるのかを具体的に伝えます。
単に、
製造業に5年間勤務
と書くより、
○○製品の製造工程を担当し、○○の機械操作や品質確認を経験
のように、仕事内容がイメージできる形にすると伝わりやすくなります。
さらに、
- 担当業務
- 使用した設備・ツール
- 担当範囲
- 実績
- 改善したこと
- 保有資格
- 周囲との連携
などを整理すると、自分の経験を具体化できます。
応募先に合わせて書類を調整する
職務経歴書は、一度作ったものをすべての企業にそのまま提出する必要はありません。
応募先の求人票を確認し、
この企業は自分のどの経験を求めているのか
を考えながら、強調する経験を変えます。
たとえば、同じ製造業への応募でも、
- 品質管理を重視する企業
- 機械操作の経験を重視する企業
- 改善活動を重視する企業
では、アピールするポイントが変わります。
自分の経験を盛るのではなく、求人側が求めている経験との接点を分かりやすくすることがポイントです。
自分だけで文章を作るのではなく、お互いに意見を出しながら、応募する業種に合った強みや実績の表現に調整してもらいました。
自己分析で整理した経験や実績を具体的に伝えられる形にすると、応募先にも自分の強みが伝わりやすくなります。
この経験から、「自分では当たり前だと思っている経験を、第三者の視点で言語化してもらう」ことにも意味があると感じました。
応募前に確認したい書類のチェックポイント
応募前には、次の項目を確認しましょう。
- 誤字脱字がない
- 日付が古くなっていない
- 企業名を間違えていない
- 職歴の年月が一致している
- 履歴書と職務経歴書の内容が矛盾していない
- 求人内容と自己PRがつながっている
- 資格や経験を正確に記載している
- 志望動機が他社にもそのまま使える内容になっていない
書類選考は、企業に「自分を知ってもらう最初の段階」です。
完璧な文章を作ることよりも、自分の経験と応募先で求められていることが伝わる書類になっているかを確認しましょう。
STEP5|応募・書類選考
書類が準備できたら、実際に求人へ応募します。
ここでは「応募数を増やすこと」だけを目標にせず、応募した企業を管理しながら進めることが大切です。
求人への応募から書類選考までの流れ
一般的には、
求人を確認
→応募
→応募書類を提出
→企業による書類選考
→結果連絡
→通過した場合は面接へ
という流れになります。
企業によって選考方法や連絡方法は異なるため、応募時の案内を確認してください。
また、複数社へ応募すると、応募企業ごとに選考状況が変わります。
そのため、頭の中だけで管理するのはおすすめできません。
応募企業を管理する
Excelやスプレッドシート、手帳など、自分が使いやすい方法で応募企業を一覧にしておきましょう。
たとえば、次の項目を記録します。
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 企業名 | 応募した会社 |
| 職種 | 応募職種 |
| 応募日 | 応募した日 |
| 応募経路 | 転職サイト・エージェントなど |
| 選考状況 | 書類選考中・面接予定など |
| 面接日 | 面接予定日 |
| 条件 | 年収・勤務地など |
| 志望度 | 高・中・低など |
| 結果 | 通過・不採用など |
複数社を同時に受ける場合、選考が進んだ企業と結果待ちの企業が混在します。
管理表を作っておくと、「今どの企業がどの段階なのか」を客観的に把握できます。
書類選考中にやっておくこと
応募したら、ただ結果を待つだけにする必要はありません。
書類選考中に、
- 求人票をもう一度確認する
- 企業について調べる
- 志望理由を整理する
- 想定質問を考える
- 面接日程の候補を考える
といった準備を進めておきましょう。
特に在職中の場合、面接の日程が急に決まることもあります。
あらかじめ有給休暇を取得できそうな日や、仕事を調整しやすい時間帯を考えておくと対応しやすくなります。
不採用だった場合の考え方
書類選考で不採用になると、「自分には転職できないのではないか」と考えてしまうかもしれません。
しかし、不採用の理由は企業側から詳細に伝えられないことも多く、一つの結果だけで自分の市場価値を判断することはできません。
ただし、不採用が続く場合は、応募先や書類を見直す材料にはなります。
たとえば、
- 求人の応募条件と経験が合っているか
- 応募先の業界を広げるべきか
- 職務経歴書で経験を十分に伝えられているか
- 希望条件を狭くしすぎていないか
などを確認します。
転職活動では、不採用を「失敗」とだけ考えるのではなく、次の応募を調整するためのデータとして扱うという考え方もできます。
最初の1年弱は転職支援職を志望し、応募と並行して通信教育で資格取得にも挑戦しました。
その後、転職先の方向性を同業種へと切り替え、そこからは20社ほど応募したと記憶しています。
この経験から感じたのは、応募数だけを増やすのではなく、ある程度進めたところで「自分が狙っている求人と経験が本当に合っているか」を見直すことの重要性です。

STEP6|面接を受ける
書類選考を通過すると、次は面接です。
面接は企業が応募者を評価する場であると同時に、応募者がその会社を見極める場でもあります。
「受かること」だけを目的にせず、自分が働きたい環境なのかも確認しましょう。
一次面接の流れ
企業によって違いはありますが、一般的には、
- 挨拶・自己紹介
- これまでの仕事内容
- 転職理由
- 志望理由
- 経験・スキルについての質問
- 勤務条件などの確認
- 応募者からの質問
といった流れで進むことがあります。
一次面接では、これまでの経験や転職理由など、基本的な内容を確認されるケースが多いでしょう。
ただし、企業によって面接内容は異なるため、「一次面接だからこの質問が必ず出る」と決めつける必要はありません。
二次面接・最終面接の流れ
複数回の面接がある場合、面接が進むにつれて、より具体的な仕事内容や企業との相性、入社意思などを確認されることがあります。
ただし、面接回数や役割は企業によって異なります。
そのため、
一次面接=人事
最終面接=社長
のように固定して考えるのではなく、その企業がどのような選考を設けているのかを確認することが大切です。
面接で確認されやすいこと
面接では、次のようなテーマを整理しておくと対応しやすくなります。
- 自己紹介
- これまでの仕事内容
- 転職理由
- 志望理由
- 強み
- 弱み
- 仕事で工夫したこと
- 困難だった経験
- 今後のキャリア
- 希望条件
- 入社可能時期
大切なのは、回答を丸暗記することではありません。
自分の経験をもとに、「なぜそう考えたのか」「実際に何をしたのか」まで説明できるようにすることです。
面接の日程調整を在職中に行う方法
在職中の場合、面接日程の調整が大きな負担になることがあります。
そのため、面接可能な日をあらかじめ複数用意しておくと調整しやすくなります。
たとえば、
○月○日 18時以降
○月○日 終日
○月○日 15時以降
のように候補を複数出せるようにしておきます。
転職エージェントを利用している場合は、企業との間に入って日程調整をしてもらえる場合があります。
ただし、現在の仕事に支障が出ないよう、無理のない日程を提示しましょう。
場合によっては翌月分まで候補日を提示できるようにしていました。
直近の転職では、面接は全体で5〜6回程度だったと思います。
また、面接確約されている企業にも応募し、志望理由などをきちんと考えたうえで臨みました。
結果として、面接回数を重ねることで、本命企業の面接を受けるころには、それまでの面接での反省や質問への答え方を活かせたことが大きなメリットでした。
在職中は休み時間に想定問答への回答を考えるなど、細切れの時間も使って準備しました。
面接後に確認・振り返りをする
面接が終わったら、できるだけ早く振り返りましょう。
たとえば、
- 聞かれた質問
- 自分の回答
- うまく答えられなかった質問
- 企業から聞いた仕事内容
- 気になった点
- 自分が働きたいと思った理由
- 入社後に確認したいこと
などを記録します。
このメモは、次の面接にも役立ちます。
また、複数社を受けている場合、面接直後の印象を残しておくことで、後から企業を比較するときにも使えます。
面接は「合否を待つイベント」ではなく、転職先を判断するための情報収集でもあります。
筆者の場合も、面接を重ねること自体が練習になりました。
最初の面接でうまく答えられなかったことを振り返り、次の面接で改善する。
その繰り返しによって、本命企業の面接に向けて準備の精度を高めることができました。
STEP7|内定・労働条件を確認する
内定が出ると、転職活動が終わったように感じるかもしれません。
しかし、内定が出たことと、その会社へ入社すると決めることは別です。
内定後は、労働条件や入社日などを確認したうえで判断しましょう。
内定通知を受けた後の流れ
一般的には、
内定の連絡
→労働条件の確認
→入社日などの調整
→承諾・辞退の判断
→入社準備または次の選考
という流れになります。
企業によって通知方法や書類の名称は異なります。
内定の連絡を受けたら、口頭の説明だけで判断せず、労働条件が分かる書面などを確認するようにしましょう。
労働条件を確認する
特に確認したいのは、
- 契約期間
- 就業場所
- 業務内容
- 始業・終業時刻
- 休日・休暇
- 賃金
- 固定残業代の有無や内容
- 社会保険
- 試用期間
- 転勤の可能性
- 業務・勤務地の変更範囲
などです。
労働条件の明示については、厚生労働省も制度を案内しています。2024年4月からは、就業場所や業務の変更の範囲などについても明示事項が追加されています。
求人票に書かれていた内容と、内定後に提示された条件が一致しているかも確認しましょう。
給与・勤務地・勤務時間・休日などを確認する
年収だけを見て判断するのではなく、実際の働き方まで確認します。
たとえば、
年収は上がるが、通勤時間が大幅に増える
給与は変わらないが、残業が減り家庭との時間が増える
など、転職によって得られるものは人によって違います。
だからこそ、
「今より条件が良いか」ではなく、「自分が設定した転職軸を満たしているか」
で判断しましょう。
入社日を確認する
入社日は、現在の会社の退職日とも関係します。
在職中なら、
内定先の入社希望日
→現職の退職手続き
→引き継ぎ期間
→有給休暇の調整
まで含めて考えます。
企業側に希望入社日がある場合でも、現職の状況を踏まえて調整できることがあります。
無理に短期間で退職しようとせず、双方で調整できる日程を確認しましょう。
内定を承諾するか判断する
内定をもらったからといって、必ず承諾しなければならないわけではありません。
承諾前に、
- 転職理由は解決できそうか
- 希望条件を満たしているか
- 仕事内容は納得できるか
- 給与条件に問題はないか
- 勤務地や通勤に無理がないか
- 将来のキャリアにつながるか
- 面接で感じた企業の印象に違和感がないか
を確認します。
特に「早く転職したい」という気持ちが強いと、内定をもらったこと自体が目的になってしまうことがあります。
しかし、転職活動の目的は内定を獲得することではなく、自分に合った働き方へ移ることです。
内定を辞退する場合の対応
条件を確認した結果、入社しないと判断することもあります。
その場合は、できるだけ早く企業や転職エージェントへ連絡しましょう。
理由を細かく説明する必要があるかはケースによりますが、感情的な表現は避け、簡潔かつ丁寧に伝えるのが基本です。
STEP8|退職交渉・引き継ぎを行う
内定を承諾し、転職先への入社を決めたら、現在の会社の退職手続きを進めます。
ここでは、退職を伝える順番とタイミングが重要です。
退職を申し出るタイミング
在職中に転職活動をしている場合、基本的には転職先の条件を確認し、入社する意思を固めてから退職について相談します。
転職先が決まる前に退職すると、収入が途切れた状態で転職活動を続けることになる可能性があります。
もちろん、現在の仕事を続けること自体が難しい場合などは別の判断もあり得ます。
大切なのは、
「転職先が決まる前に退職する」ことを当たり前にせず、自分の生活状況を踏まえてリスクを比較することです。
退職交渉と退職日の決め方
退職日を決めるときは、
- 就業規則
- 引き継ぎに必要な期間
- 有給休暇
- 転職先の入社日
- 現職の繁忙期
などを確認します。
無期労働契約の場合の退職については民法上のルールがありますが、実際の手続きでは就業規則や雇用契約、会社との調整も確認する必要があります。
そのため、「法律上こうだから」とだけ考えるのではなく、具体的な状況に応じて確認することが大切です。
引き継ぎの準備をする
退職が決まったら、自分が担当している業務を整理します。
たとえば、
- 担当業務一覧
- 進行中の案件
- 顧客情報
- 定期的な作業
- 注意点
- 関係者
- 保管場所
- 今後の予定
などです。
引き継ぎ資料を作っておくと、退職までの期間が限られていても整理しやすくなります。
有給休暇の取得を調整する
残っている有給休暇をどうするかも確認します。
すべてを退職前に取得できるとは限らないため、退職日や業務の引き継ぎと合わせて会社と調整しましょう。
転職活動のために有給を使う場合も、残りの日数を把握しておくと、退職前の予定を立てやすくなります。
退職届を提出する
会社から退職届の提出を求められる場合は、社内の手続きに従います。
退職に関する書類の名称や提出方法、提出先は会社によって異なるため、担当部署や上司に確認しましょう。
入社日の約2か月前だったため、退職交渉も比較的スムーズに進みました。
当時の会社には「去る者を追わず」という社風があり、それも退職交渉が進めやすかった理由の一つでした。
また、役職についていなかったため、大掛かりな引き継ぎもありませんでした。
この経験から、転職を考える段階から、「今の会社では、誰かが退職するときにどのように扱われているか」を日常の中で見ておくことも一つの判断材料になると感じました。
STEP9|入社準備をする
退職手続きが進んだら、転職先への入社準備を行います。
入社日までに必要な手続きを確認する
入社前に企業から必要書類や手続きについて案内されることがあります。
会社によって異なりますが、
- 雇用保険に関する書類
- 年金に関する情報
- 源泉徴収票
- マイナンバーに関する書類
- 扶養に関する書類
- 給与振込口座
- 健康保険に関する情報
などの提出を求められる場合があります。
必要書類は企業からの案内を確認し、分からないものがあれば担当者へ確認しましょう。
会社から求められる書類を準備する
退職する会社から受け取る書類の中には、転職先や公的手続きで必要になるものがあります。
特に退職後すぐに次の会社へ入社しない場合は、健康保険や年金などの手続きが発生する可能性があります。
日本年金機構によると、会社を退職して次の会社へ入るまで期間が空く場合、20歳以上60歳未満で厚生年金に加入していた人は、国民年金への切り替え手続きが必要になる場合があります。
社会保険・雇用保険などの手続きを確認する
転職では、健康保険、厚生年金、雇用保険などの手続きが関係します。
会社員として転職する場合、転職先で社会保険の加入手続きを行うことになります。退職時には現在の会社側で健康保険・厚生年金の資格喪失手続きが行われます。
一方、退職してから次の会社へ入社するまで期間が空く場合は、別途手続きが必要になることがあります。
雇用保険についても、退職してすぐに就職しない場合などは、自分の状況に応じてハローワークで手続きを確認しましょう。基本手当は、離職理由や年齢、被保険者期間などによって受給条件や給付日数が異なります。
現職の退職手続きを完了する
入社直前になって慌てないように、
- 退職日
- 最終出勤日
- 有給休暇
- 貸与物の返却
- 会社から受け取る書類
- 引き継ぎ
などを確認しておきます。
退職後に必要になる書類がある場合は、「何を、いつ受け取るのか」まで確認しておくと安心です。
入社後に向けて準備する
最後に、新しい職場で必要になる知識や準備を確認します。
たとえば、
- 通勤経路
- 勤務時間
- 初日の集合場所
- 服装
- 持ち物
- 会社から指定された研修
- 必要な資格や知識
などです。
転職活動のゴールは「入社すること」ではありません。
入社後に新しい仕事へスムーズに移行できるよう、必要な準備まで終えて、転職活動を一区切りと考えましょう。
転職先が決まった後も、退職に伴う書類の受け取りや手続きをきちんと進めることが重要だと感じました。
転職先が決まると「これで終わった」と思いがちですが、退職から入社までの手続きも転職活動の一部として管理しておくと安心です。

転職活動にはどのくらいの期間がかかる?
転職活動にかかる期間は、人によって大きく異なります。
応募する企業数、職種、転職市場の状況、在職中かどうか、希望条件などによって変わるため、「○か月で終わらせる」と最初から決めすぎないことも大切です。
転職活動の期間は人によって異なる
転職活動が短期間で終わる人もいれば、半年以上かけて方向性を見直しながら進める人もいます。
特に、
- 未経験職種へ転職する
- 希望条件が多い
- 特定の地域に限定する
- 管理職など特定ポジションを狙う
- 在職中で活動時間が限られる
といった場合は、時間がかかることがあります。
そのため、期間だけを他人と比較する必要はありません。
重要なのは、転職活動が長引いたときに「なぜ長引いているのか」を確認することです。
各ステップにかかる期間の目安
転職活動の期間は個人差が大きいため、以下はあくまでスケジュールを作るための目安として考えてください。
| 段階 | 期間の考え方 |
|---|---|
| 転職理由・自己分析 | 数日〜数週間程度 |
| 求人探し | 数週間〜継続 |
| 書類作成 | 数日〜数週間程度 |
| 書類選考 | 企業によって異なる |
| 面接 | 数週間〜複数か月になる場合もある |
| 内定・条件確認 | 企業によって異なる |
| 退職・引き継ぎ | 現職の状況によって異なる |
| 入社準備 | 入社日までに実施 |
特に求人探しと選考は、一直線に進むとは限りません。
複数社へ応募し、書類選考や面接を並行して進めるケースもあります。
そのため、転職活動全体を「1社ずつ終わらせる」のではなく、複数の選択肢を持ちながら進める方法もあります。
在職中と退職後では進め方がどう変わるか
在職中の場合は収入を維持しながら活動できますが、時間の制約があります。
一方、退職後なら転職活動に時間を使いやすい反面、収入が途切れる可能性があります。
比較すると次のようになります。
| 在職中 | 退職後 | |
|---|---|---|
| 収入 | 維持しやすい | 途切れる可能性 |
| 時間 | 限られる | 確保しやすい |
| 転職活動への集中 | しにくい | しやすい |
| 精神的な余裕 | 収入面では持ちやすい | 生活費への不安が出る場合 |
| 退職手続き | 転職先と調整が必要 | すでに完了 |
どちらが良いかは、貯蓄や現在の仕事、転職の難易度などによって変わります。
転職活動が長期化したときの見直しポイント
転職活動が長引いたら、ただ応募数を増やすのではなく、次の項目を確認します。
書類選考で落ちることが多い場合
→ 応募先と経験のミスマッチや、書類の伝わり方を見直す。
面接で落ちることが多い場合
→ 転職理由や志望理由、回答の具体性などを振り返る。
求人自体が少ない場合
→ 勤務地、職種、年収などの条件を再検討する。
内定は出るが決められない場合
→ 自分の転職軸や「譲れない条件」を再確認する。
転職活動では、期間の長さだけを問題にするのではなく、どの段階で止まっているのかを把握することが重要です。
ある年の3月ごろから始め、翌年の11月ごろに内定が出て、入社は翌年1月でした。
最初の1年弱は転職支援職を目指し、都市圏の求人を中心に40〜50社ほど応募しました。
途中から業界に特化したエージェントも利用し、応募と並行して通信教育で資格取得にも挑戦しました。
その後、同業種への転職へ方向性を変え、20社ほど応募したと思います。
この経験は、転職活動には「早く終わらせること」だけが正解ではないことを示す一例です。
方向性を見直したり、資格取得に取り組んだりしながら進めた結果、最終的に自分が納得できる方向へ転職することができました。
在職中に転職活動をする場合の進め方
在職中の転職活動は、収入を維持しながら次の仕事を探せる一方、仕事と転職活動を並行する必要があります。
そのため、重要なのは「頑張って時間を作ること」だけではありません。
転職活動を無理なく続けられる仕組みを先に作ることがポイントです。
在職中に転職活動をするメリット
在職中に転職活動をする大きなメリットは、現在の収入を維持しながら転職先を探せることです。
転職活動が長引いても、すぐに生活費が不足する可能性を抑えられます。
また、内定が出なかった場合でも、現在の仕事を続けながら次の応募先を探せます。
そのため、
「早く転職先を決めなければ生活できない」
という状況になりにくい点はメリットです。
在職中に転職活動をするデメリット
一方で、時間の制約があります。
仕事が終わってから、
- 求人を探す
- 応募書類を作る
- 面接対策をする
- 面接を受ける
- 企業からの連絡に対応する
必要があります。
繁忙期と転職活動が重なると、負担が大きくなることもあります。
また、面接のために有給休暇を使ったり、勤務時間との調整が必要になったりします。
そのため、在職中に活動する場合は、最初から無理な応募数を設定しないことも重要です。
仕事と転職活動を両立するスケジュール
在職中なら、転職活動を日常生活の中に組み込んでしまうと進めやすくなります。
たとえば、
| タイミング | やること |
|---|---|
| 平日の昼休み | 求人確認・企業からの連絡確認 |
| 平日の夜 | 書類作成・面接準備 |
| 土日 | 求人比較・応募・企業研究 |
| 有給休暇 | 面接・複数社の選考 |
| 週末 | 1週間の進捗確認 |
というように役割を分けます。
すべてを毎日行う必要はありません。
「求人を見る日」「応募書類を作る日」「面接対策をする日」など、作業を分けることで負担を減らせます。
現職に転職活動を知られないために注意すること
転職活動を現在の会社に知られたくない場合は、日常の行動にも注意が必要です。
たとえば、
- 会社のパソコンやメールで転職活動をしない
- 会社の電話番号を転職活動の連絡先に使わない
- 面接用の服装で出社しない
- 同僚に不用意に話さない
- SNSで転職活動について投稿しない
- 転職サイトの公開設定を確認する
- 面接日程を勤務に支障が出ないよう調整する
などです。
特に、会社支給のパソコンやメールは、個人的な転職活動に使用しないほうが安全です。
また、転職活動をしていることを必要以上に周囲へ話す必要もありません。
筆者も在職中に転職活動をしていたため、平日の休み時間や帰宅後の一人時間を使って活動していました。
また、できるだけ有給休暇を転職活動のために使うようにしました。
現職に知られないようにするため、会社への不満を周囲に話したりせず、できるだけ普段どおりに仕事をすることも意識していました。
「転職するかもしれない」という気持ちがあっても、転職先が決まるまでは現在の仕事をきちんと続けるという線引きをしておくことが、結果的に転職活動との両立につながったと感じています。
内定が出る前に退職するリスク
在職中に転職活動をする場合、特に慎重に考えたいのが「先に退職するかどうか」です。
退職してから転職活動をすると時間は確保できますが、転職先が決まるまで収入が途切れる可能性があります。
さらに、転職活動が想定以上に長引けば、
早く次の仕事を決めなければならない
という焦りから、当初は考えていなかった求人を選んでしまう可能性もあります。
もちろん、心身の状態や家庭の事情などから、退職を先にする必要があるケースもあります。
そのため、
「内定前に退職してはいけない」と一律に決めるのではなく、退職後の生活費や転職活動の見通しを含めて判断する
ことが大切です。
在職中に転職活動を進められる状況なら、まず転職先を探し、内定と労働条件を確認してから退職へ進む流れを基本として考えるとよいでしょう。
転職活動で失敗しやすいポイント
転職活動では、応募先を間違えることだけが失敗ではありません。
むしろ、判断材料が足りないまま次のステップへ進んでしまうことが、後悔につながりやすいポイントです。
準備不足のまま求人に応募する
「転職したい」と思ったら、すぐ求人を探したくなるかもしれません。
しかし、転職理由や希望条件が曖昧なまま応募すると、
求人を見る
↓
条件が良さそうだから応募する
↓
面接で志望理由を考える
↓
何をしたいのか分からなくなる
という状態になりやすくなります。
求人を探す前に、最低限、
- なぜ転職したいのか
- 転職で何を変えたいのか
- 絶対に譲れない条件は何か
- これまで何をしてきたのか
を整理しておきましょう。
求人条件だけで応募先を決める
年収や休日などの条件は重要です。
ただし、それだけで決めると、仕事内容やキャリアとのミスマッチが起きる可能性があります。
たとえば、年収が高くても、
- 残業が多い
- 通勤時間が長い
- 希望する仕事内容と違う
- 転勤がある
- 将来身につけたいスキルにつながらない
ということも考えられます。
求人を比較するときは、給与を含めた複数の条件を総合して判断することが重要です。
転職理由が曖昧なまま面接を受ける
面接では転職理由を聞かれることがあります。
「今の会社が嫌だから」という気持ちが本音だったとしても、そのまま不満を並べるだけでは、応募先との接点が伝わりません。
たとえば、
残業が多いから辞めたい
ではなく、
現職では残業が多く、今後の生活との両立が難しいと感じています。転職後はこれまでの経験を活かしながら、長期的に働ける環境を目指しています。
というように、現在の状況→転職で実現したいこと→応募先との接点まで整理しておくと、話に一貫性が出ます。
もちろん、事実と異なる内容を作る必要はありません。
内定を急いで承諾する
転職活動が長引いていると、内定が出た瞬間に安心してしまうことがあります。
しかし、内定はゴールではありません。
少なくとも、
- 給与
- 勤務時間
- 休日
- 勤務地
- 業務内容
- 契約期間
- 試用期間
- 転勤
- 業務や勤務地の変更範囲
- 入社日
などを確認してから判断しましょう。
「内定をもらえたから行く」のではなく、「条件を確認したうえで行きたいと思えるか」で判断することが大切です。
退職を先に決めてしまう
在職中の場合、転職活動と退職手続きを同時に進めたくなることもあります。
しかし、転職先が決まっていない段階で退職すると、収入が途切れるリスクがあります。
特に貯蓄が十分でない場合、転職活動そのものより生活費の不安が大きくなってしまう可能性があります。
退職を先にする場合は、
- 生活費をどのくらい確保できるか
- 転職活動にどれくらい時間がかかりそうか
- 退職後の社会保険をどうするか
- 雇用保険の手続きが必要か
などを事前に確認しましょう。
転職活動が長引いているのに進め方を見直さない
転職活動が長期化すると、「もっと応募しなければ」と考えてしまうことがあります。
しかし、応募数を増やすだけでは解決しないケースもあります。
たとえば、
書類で落ちる
→ 応募先と経験のミスマッチを確認
面接で落ちる
→ 転職理由・志望理由・回答内容を振り返る
内定は出るが決められない
→ 転職軸を見直す
というように、どこで止まっているのかによって対策を変える必要があります。
転職活動を設計するとは、最初に決めた計画を最後まで変えないことではありません。
結果を見ながら、計画を修正することも含まれます。
転職活動の流れを確認したら、まずやること
ここまで読んで、「やることが多すぎる」と感じた人もいるかもしれません。
しかし、最初からすべてを完璧に準備する必要はありません。
まずは現在地を確認し、次の一歩を決めましょう。
最初に転職理由と希望条件を整理する
まだ何も準備していないなら、最初にやることは求人検索ではありません。
紙やスマートフォンのメモなどに、
「なぜ転職したいのか」
「転職後にどうなりたいのか」
「絶対に譲れない条件は何か」
を書き出してみましょう。
きれいな文章にする必要はありません。
思いついたことを箇条書きにするだけでも、転職活動の方向性が見えてきます。
次にキャリアと実績を整理する
転職理由が整理できたら、これまでの仕事内容を振り返ります。
最低限、
- どんな仕事をしてきたか
- 何ができるか
- どんな経験があるか
- どんなことを工夫してきたか
- どんな仕事が得意・不得意か
を整理します。
この内容は、履歴書、職務経歴書、自己PR、面接のすべてにつながります。
準備ができたら求人を比較する
転職理由とキャリアが整理できたら、求人を探します。
ここでは、最初から応募する必要はありません。
まず複数の求人を見て、
自分の希望条件を満たす求人はどのくらいあるのか?
を確認しましょう。
もし求人が少なければ、
- 勤務地
- 年収
- 職種
- 経験年数
- 資格
- 働き方
などの条件を一つずつ見直します。
これは妥協ではありません。
自分が市場でどのような選択肢を持っているのかを確認する作業です。
在職中なら退職より先に転職活動を進める
現在の仕事を続けられる状態なら、まず転職活動を進めて、内定・労働条件を確認した後に退職手続きを考える方法があります。
その間は、
現職=現在の生活を維持する場所
転職活動=将来の選択肢を作る活動
と分けて考えると、気持ちを整理しやすくなります。
転職活動では、必ずしも最短距離で進む必要はありません。
自分の生活やキャリアに合わせて、「いつ、何を決めるのか」を設計することが大切です。
そして、転職活動で最も重要なのは、内定を取ることではありません。
自分が納得できる条件と仕事内容を確認し、そのうえで「この転職を選ぶ」と判断できることです。
転職を、感覚ではなく設計する。
そのためにも、まずは今日、紙やメモに「転職したい理由」と「転職で実現したいこと」を書き出すところから始めてみてください。
FAQ
転職活動は何から始めればいいですか?
まずは求人を探す前に、転職理由と転職で実現したいことを整理しましょう。そのうえで、これまでの仕事内容や経験、希望条件を整理すると、求人選びや応募書類の作成が進めやすくなります。
転職活動はどの順番で進めればいいですか?
基本的には「準備→自己分析・キャリア整理→求人探し→書類作成→応募・書類選考→面接→内定・条件確認→退職→入社準備」という流れです。ただし、求人探しと書類作成など、複数の作業を並行して進めることもできます。
在職中に転職活動をしても大丈夫ですか?
在職中でも転職活動はできます。収入を維持しながら次の仕事を探せる一方、仕事と転職活動を両立する必要があります。面接日程や有給休暇、現職での情報管理などを考えてスケジュールを組みましょう。
転職先が決まる前に退職してもいいですか?
退職を先にすることが必ずしも間違いではありません。ただし、転職先が決まるまで収入が途切れる可能性があります。在職中に活動できるのであれば、内定や労働条件を確認してから退職する方法も検討しましょう。
転職活動にはどのくらいの期間がかかりますか?
期間には大きな個人差があります。職種、経験、希望条件、応募企業数、在職中かどうかなどによって変わります。期間だけを見るのではなく、書類選考、面接、内定など、どの段階で時間がかかっているのかを確認することが重要です。
内定をもらったらすぐ承諾してもいいですか?
すぐに承諾するのではなく、労働条件を確認してから判断しましょう。給与だけでなく、仕事内容、勤務地、勤務時間、休日、試用期間、転勤、入社日などを確認し、自分の転職軸と合っているか考えることが大切です。
転職活動が長引いたらどうすればいいですか?
応募数だけを増やすのではなく、どの段階で止まっているのかを確認しましょう。書類選考で落ちるなら応募先や書類、面接で落ちるなら回答内容、内定が出ても決められないなら転職軸を見直すなど、状況に応じて進め方を調整します。
転職活動中であることを会社に知られないためにはどうすればいいですか?
会社のパソコンやメールを転職活動に使用せず、同僚などに不用意に話さないことが基本です。面接日程は仕事に支障が出ないよう調整し、転職サイトの公開設定なども確認しておきましょう。

